ちょっだけ「自然主義経済」
『自然主義経済』は総合的な経済理論ですのでひと口では説明が難しいのですが、ここで はほんのさわりだけ、

『自然主義経済』の根幹にあたる『自然通貨』について、ごく簡単に説明させて頂きます。

さて、元々原始社会では「自給自足」が当たり前だったのですが、隣村との交流が始まり、「物々交換」という

"地域経済"がスタートしました。そのうち交換する品目や量が段々増え始め、直接物と物とを交換するのに不都

合が生じ始めました。そこで"交換機能"だけを持った"通貨"が登場してくることになるのです。ここまではただ便

利になったということだけで良かったのでしょうが、時代と共に"通貨"が"貯留機能"や"増殖機能"を持ち、"通貨"

が「物々交換」を助けるだけの役割から、一人歩きをするようになって話しはおかしくなってきたのです。

特に"増殖機能"は自分の資産を他人に貸して、手元から離れるリスクの代償として"金利"というものを人間が編

み出し、いつの間にかこのことに何の疑問も持たなくなってしまったのです。テレビコマーシャルで最近「お金にも

働かせなきゃ」というのがありますが、本来お金は単なる物質であって働くものではないのです。

しかし、"欧米型資本主義"にどっぷり浸かってしまった日本人はこのことに疑問を抱くどころか、何の抵抗も無く

納得してしまうのです。話しを元の「物々交換」に戻しましょう。もし、現代社会の中で300万円の自動車と1個100

円のキャベツを「物々交換」しようとすると、30000個のキャベツが必要となり、何十台ものトラックで運ばなければ

なりません。それに中々いっぺんに30000個のキャベツを貰って喜ぶ人ばかりではありません。

そこで登場してくるのが"日本銀行券"ということになりますが、キャベツの代わりに"日本銀行券"で受け取れば

キャベツ以外にも好きなものを手に入れることが出来、一見便利に思えるのですが、話しはそう単純ではありま

せん。話しをもっと小さくします。日常私達が当たり前に行っていることですが、八百屋さんでキャベツに100円の

正札が付いている場合、100円玉を持っていけば何の問題もなくキャベツに交換してくれます。しかし、ここから

が問題なのです。等価で交換したはずのキャベツと100円玉ですが、一方のキャベツはそのまま置いておきます

と何日かすると腐ってしまいますし、せっかく100円出して買ったのですから、大抵の人は腐る前に食べてしまい

ます。

要するにキャベツは腐ろうが食べようが、何日かすると価値を失ってしまうのですが、その対価として受け取った

はずの100円玉はそのまま財布の中に入っていれば、そのままの価値ですし、小額ですから適当な例ではない

かもしれませんが、この100円玉を銀行に預けたり、人に貸したり、何かに投資したりすればキャベツとは正反

対に"増殖"をし始めてしまうのです。

等価で交換したはずのものが、全く価値を変えてしまうのです。これは何もキャベツに限ったことではなく、それ

ぞれの物質はスピードの違いこそあれ、必ず価値を失っていきます。ダイヤモンドとて例外ではなく、何億年とい

うスパンで見れば、微妙に朽ちていくのです。私は現代の"貨幣経済"が本来の自然の摂理に逆行して行われ、

それによって生じるギャップが積み重なって財政赤字は勿論のこと、"お金"に支配されるあらゆる社会問題の

根源になっているという結論に至ったのです。

それでは一体どうしたらこのことが解決されるのでしょうか?私は"資本主義"、"共産主義"が限界にきている

ということを早くから感じ、何とかそれに代わる経済システムがないものかと長年研究してきました。そこでたど

り着いたのが、『自然主義経済』なのです。

この言葉だけを聞くと、自然環境団体であるとかダーウィンの進化論を始めとする西洋型の「自然主義」を思

い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、それとは全く関係ありません。私は、「自然の摂理に則った経済体

制」を採るべきであり、そのために減価する通貨である『自然通貨』を用いるべきと考えます。

前述しましたように、万物全てが時間の経過と共に朽ちていく訳ですから、それと交換した"通貨"も同じように減

価させるべきものと考えます。この減価率をどのくらいにするかについては、もう少し研究の余地がありますが、

今のところ月5%位ではどうかと考えています。

こうしますと皆さんどういう現象が起きると想像されますか?当然のことですが、キャベツは腐ってはもったいない

ので、なるべく早く食べようとします。同じように『自然通貨』もあまり減らないうちに使おうとするのが自然ではな

いでしょうか。

その結果『自然通貨』は"日本銀行券"とは全く違ったスピードで還流し、経済は一気に活性化されるはずです。

ところで、皆さん期限の入っているサービス券、例えば「ビール券」ですが、これは期限を過ぎてしまうと全く価値

を失い"紙切れ"になってしまいますので、ほとんどの人が期限内に使おうとします。もう一度いいますが、「ビー

ル券」は期限を過ぎてしまうと"紙切れ"になってしまう・・・即ち「ビール券」は元々ただの"紙切れ"なのです。

それをビール会社、卸、小売店、顧客が期限内であれば価値を認め合っているので「ビール券」はいわゆる"通

貨"としての価値を持つのです。

このように『自然通貨』も国民がお互いに価値を認め合っていればビール券同様"通貨"として流通が可能だとい

うことになります。

国が私の提案を素直に受け入れ"日本銀行券"の代わりにこの『自然通貨』を導入すれば、国民がとりあえず信

用し合い、素晴らしい経済体制が構築されるのですが、これは正に革命ということになりますので、一朝一夕に

行くものではありません。

そこで最初は"日本銀行券"は"日本銀行券"として今まで通り流通させ、一部この『自然通貨』を導入して「第二次

経済」を発生させ、段階的に全て『自然通貨』に切り替えていくのです。当初は"日本銀行券"との交換を望む人もい

るでしょうから"換金準備金"を一定量用意して置かなければならないでしょうが、そのうちこの『自然通貨』が浸透

してくれば、その必要もなくなってくるでしょう。

減価する通貨と聞くと何か減って損をすると考える方もいるようですが、早く使えば価値は減らないわけですし、貴

方が早く使おうとするように他の人も早く使おうとするのですから、まわりまわって貴方にも今まで以上に『自然通貨』

が入ってくることになります。

よくお金が減価してしまうのだからみな平等になって「社会主義みたいになっちゃいませんか?」と的外れの質問

をされる方がいらっしゃいますが、『自然主義経済』は"社会主義"や"共産主義"のようにいくら働いても収入が同じ

だということは一切言っていません。

沢山稼ぎたい人は多いに稼いで頂いて、減価する前に沢山使って頂く、又、「弱者」に対しては気前よく沢山支給し

て、助けて上げればよいのです。減価するのですからインフレの心配も全くありません。

尚、減価管理は携帯端末によるeマネーやヤマダ電機さんのような印字ポイントカードなどで充分可能です。

しつこいようですが、もう一度だけ言わせて下さい。"資本主義"やその一形態である"社会主義""共産主義"はも

はや限界にきていて、完全に賞味期限を失っています。是非皆さんも『自然主義経済』を理解され、"お金"に支配

されない"資本主義"の欠かんを補うための制度である"福祉"も"年金"も"健康保険"も必要としない、一生涯安心

して暮らせる日本のために、新しい経済の方法を一緒に考えてみましょう。